鋸岳縦走2

角兵衛沢ー鋸第一高点ー小ギャップー鹿窓ー大ギャップー鋸第2高点ー熊穴沢

鋸岳縦走登山2

健脚以上 岩登り 要シュラフ テント泊
以前にも上げた鋸岳縦走だが2015年の分は今見直してみても割と危険な時間帯で動いていたり、ここ一番の写真を撮っていなかったりで色々と勿体無い感じになっているので、割と最近のデータでもう一度上げ直すこととした。
しかし何度行っても無謀な単独行や午後型ピークハンターと出くわす、大体装備や(すれ違う)時間帯で「危なそうやな」ってのはわかるもので一目で下調べ不足は見通せる、とりあえず全体を平均しての歩き難さもぶっちぎりで悪いのでせめて時間的な余裕だけは見て動くように、「予定より早く行けました(^_^)/」なんて事はまず起こらないと考えて欲しい。
日程2017年7月14日(金)~7月16日(日)
集合地が大阪で2泊3日
area長野県・南アルプス
アクセスマイカーで戸台大橋よりもう少し上流にある戸台川河川敷まで。
1day大阪駅7:00→(マイカー・休憩とりつつ)→仙流荘12:25→戸台川登山口(1,000m程)14:40/13:05―角兵衛沢出合い(1,300m程)15:50到着

河原でテント泊・行動時間約3時間

2day角兵衛沢出合い4:45―岩小屋(水場)6:50―稜線コル8:52―鋸岳第一高点(2,685m)9:35/9:50―小ギャップ10:00頃―鹿の窓(通過)―大ギャップ11:10頃―鋸岳第二高点(2,675m)11:53―中ノ川乗越12:45―熊穴沢出合い手前15:35―角兵衛沢出合い16:05到着

河原でテント泊・行動時間約11時間

3day角兵衛沢出会い6:40―戸台川登山口9:20→仙流荘→(マイカー・休憩取りつつ)→解散場所18:00頃

行動時間約3時間

 
2017年7月14日晴れ
13:05戸台川登山口
戸台大橋を過ぎて車で3分、最後の小尾根を越えるあたり道が悪かった場所に砂利が敷き直されていた、感謝。
登山ポストとちいさな小屋がある河原の駐車スペース、トイレは無いので仙流荘公衆トイレで止まっておくと良い。
14:27展望台堰堤
この河原歩きは 最初の堰堤(スタート直ぐ)→水門の堰堤→展望台付堰堤(ココ)→鉄の堰堤 と4つの堰堤?を超える、この堰堤は大抵草がボーボーでかつ棘の草が混ざるこ、これを下りた辺りから渡渉(の可能性)が出てくる、河原歩きに入ったら左岸を目指して斜めに横切るのが間違えにくいかと。
過ぎてから振り返る展望堰堤
上部から見た展望堰堤、下流からこの堰堤までは道らしい道がある
展望堰堤より上部の河原風景
水量が少ない時であればこの程度の流れを渡渉するだけで済む
14:35練習岩
岩壁にクライミング用の支点が撃ち込まれている壁の事を勝手にそう呼んでいる、この練習岩周辺から角兵衛沢出会いまでは左岸に歩きやすい道がある、ただし鋸岳は右岸側(北側)から登る事になるので最後にもう一度渡渉する。
17:03角兵衛沢出合
看板?道標がある、右岸左岸どちらも幕営適地でケルンが目立つ、水場は探せば少し上流で支流からの流れが見つかるのでそこで。
立てられてまだ新しい道標、角兵衛沢・歌宿・北沢峠と
まだ新しい道標、しかし歌宿沢を案内するのか
角兵衛沢出合いのテント場
テント場は広い、焚き火跡があるが自分達ではない
2017年7月15日晴れ
4:45角兵衛沢出合い
3時半起床、各自朝食、テントはそのまま必要な物だけ持って軽見でアタック、スタート直後に木にめり込んだブリキ看板あり「角兵衛沢1合目へ」と書かれている(読めん)。
他人のルートマーキングに頼り過ぎないよう注意、道中には小沢小尾根ガレ渡渉ガレ遡行トラバース等々色々ある少なくともわかりやすい地形ではない、地形図が読める人でも登山ルート(?)を外して地形読みだけで登るのはかなり道が悪くてシンドイのでその辺は覚悟がいる。
5:38クラックの大岩
樹林帯の中にどーんとそびえる割れた大岩、まだ樹林帯歩きが続くこの直後で冬道?ルートマーキングが分岐するが上方気持ち右手の石楠花林つづら折れで岩小屋最短、岩小屋が近づくと足元が岩だらけになっていく。
6:50
7:05
岩小屋
水場、樹林帯を抜けた大岩壁地帯、この日も水量は豊富だったが当てにはし過ぎない事、もう水場は無い。
以降は右手に岩壁にを見つつ大ガレ地帯でルートファインディングしつつ登る、道は悪いがまだまだ悪くなる。
大岩下の岩小屋の水場、良く水が出ている状態でこれ
石清水、写真ではわからないがかなり出ている状態
岩小屋から角兵衛沢コルを目指す
石清水を通らず左手に見える樹林帯を直登するパーティも見た
8:17岩尾根直下
名前は勝手に呼んでいるもの。地形的に岩尾根の飛び出した場所の直下になる、大体稜線小ギャップから出てくるガレ股の合流点になる(多分)。
このあたりから歩きやすい場所を(あれば)選びつつ大ガレ場の中央部分を目指すルート取りでコルへと高度を上げる。
角兵衛沢のガレ場1
ガレ場を見上げる
角兵衛沢のガレ場2
ガレ場を見下ろす
角兵衛沢のガレ場3
だんだん崖沿い歩きが悪くなるので沢中央部へ
8:52角兵衛のコル
コルの周辺はお花畑。
ここから鋸岳第一高点までは草付き(土道)で道幅が狭いの危険の種類が変わる、何にしろ危険注意。
角兵衛沢のガレ拡大
足元は大体ずっとこんな感じ
角兵衛沢コル少し下から見下ろすガレ場、傾斜の急さがわかる
最終的に登ってきた道が見えなくなる傾斜、ガレが安定する訳も無い
コルから見下ろす角兵衛沢、足元はお花畑
コルまで登って草付きから見下ろした角兵衛沢
9:35
9:50
鋸岳第一高点
まず第一峰、天気よろし、ここからガレた岩場の下りへ。
快晴の鋸岳第一高点、中央アルプスを背景に
快晴の第一高点
鋸岳から見る甲斐駒ヶ岳と北岳、甲斐駒には少し雲が登り始める
甲斐駒ケ岳と北岳
10:00小ギャップ
鎖場を15m下り、鎖場を20m登る
岩が逆層気味で結構嫌らしい、しかも岩が脆い、大変危険。
小ギャップ登り(東面)で上部鎖8m残して右手へぐるっとトラバースする、その先の岩稜は乗越してややザレた道へ下りる、道を知らないと鹿窓の真上のちょっと難しい場所に突っ込んでしまう。
小ギャップの西側の鎖を見下ろす
小ギャップの下り、まっすぐ下ると難しく、左右に逃げると鎖を頼りにくい
小ギャップの東側の鎖を見上げる
小ギャップの登り、最上部まで登らずに右手の踏み跡に抜ける
10:25
10:40
鹿の窓
窓をくぐる形で35m程の鎖を下る、やはり逆層気味であるのに加えともかく岩が脆い、落石は完全には防げないと思うのでその前提で進む。
鋸岳稜線にある鹿窓、ルートはくぐるように鎖が設置されている
鹿窓
11:00鹿窓下部
これがこのまま大ギャップの下巻き道になる。
かなりのお花畑だが危険地帯に挟まれたつづら折れなのであまりゆっくりしたことは無い、途中大ギャップ側の岩壁に踏み跡があるが誘い込まれないように注意、正解はその岩壁の最下部のトラバース、それ以上下りられないトラバ道、少し水が出ていることがあるのでスリップも注意
鹿窓の鎖を下から見上げる、長くて落石しやすい脆い岩場
鹿窓下部から鎖場を見上げる、落石地帯
11:10大ギャップ(底部)
大ギャップを左に見上げながらガレ場を注意して渡り、進行右手の草付き登山道へ向かう、よく探す、草付きの道は急登だが入ってしまえば危険度はそれほどでもなので焦って間違えて危険なルートを取らないように。
大ギャップ下部から第二高点への登り、一目ではルートがわからない
大ギャップ巻き道の登り、ちゃんとルートは映っている
鹿窓から下ってきた道、なんとなくしかルートはわからない
下ってきた大ギャップ巻き道を振り返る、ルートは映っている
11:53
12:15
鋸岳第二高点
急登をひいこら言いながら登りきって鉄剣のあるピークへ、下りは来た道を少し戻る方向になる、早々にやや草付きの大ガレ場が始まる、中ノ川のコルよりかなり上部で始まる。
鋸岳第二高点に立つ鉄剣
2015年7月撮影、第二高点に立つ鉄剣、今回は撮り忘れた
鋸岳第二高点から眺める北岳と仙丈ケ岳
第2高点から見る北岳と仙丈ケ岳
中ノ川乗越へと下る草付きガレ場
中ノ川乗越への下りも悪い
12:45中ノ川乗越
ここからひたすら大ガレ場、囲む谷地形はかなりの幅広だが見下ろした凹部の底に当たる場所を目指して歩きやすそうな場所(無いが)を下る。
中ノ川乗越から熊穴沢を見下ろす
中ノ川乗越から見下ろす熊穴沢のガレ、まだまだ長い
熊穴沢のガレ、拡大
熊穴沢のガレは大体ずっとこんな感じ
13:22樹林帯へ
沢地形の中ではあるが樹林帯、この樹林はそのまま下部に繋がる(離れ島の様な樹林もちらほら有るので)、まだこの辺は樹林帯とガレ場を行き来しつつ歩きやすそうなルートを探し辿る。
熊穴沢上部の大ガレを振り返る
大ガレがようやく”こまし”になった辺りで振り返る
14:08安定した登山道
小尾根上のザレ道に出ればかなり安定、ここからつづらに下ると次第に踏み跡は明瞭になっていく(シーズンにもよるが)、地形的にはまだ惑う要素が有り、すぐ左手にもう一つ小尾根の様な地形が見えていたりする、以降も分かりやすく下れるわけではなく再びガレ沢に出たりガレ場横断が有ったり色々。
熊穴沢も樹林帯に入ると足場はかなり安定する
すごく安定した(ように見えてくる)登山道
15:38小沢の離合地点
樹林帯で尾根の終わりで小沢が集まっている地点へと降りて一旦地形が落ち着く、ここで小休止。
ここからこのまま樹林帯を下流方面へとトラバース気味に向かう、苔むした道なき樹林帯歩き、傾斜はかなりゆるいが台地地形になっているので所々急登を下る。
16:05角兵衛沢出合い
テント場へと戻る、やはりキツイコースだがこのくらいのタイムであればまぁ楽しいの言える範囲かな、と。
一息ついたら暗くなる前に夕食準備。
2017年7月16日晴れ
6:40角兵衛沢出合い出発
朝食後テント撤収、あまり早く出ても帰りに立ち寄る温泉(この時は仙流荘)が開いていないのでゆっくり目に出発。
7:53練習岩
途中道草食いながら歩く
8:45最後の堰堤
9:20戸台川登山口
駐車スペース、下山、荷物をある程度整理して車に積み込む、下山後の入浴は仙流荘へ
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