裏剱から仙人池・阿曽原温泉 真砂沢・仙人池・阿曽原泊

室堂ー剣沢ー仙人新道ー雲切新道ー水平道ー欅平

裏剱から仙人池・阿曽原温泉

山好き向け 健脚向き アイゼン
長い行程になるのでとりあえず文字面だけでざっというと
行動一日目は室堂ターミナルから入り別山乗越を越えて剱澤を下り真砂沢ロッジで1泊
二日目は仙人新道を上がり仙人池ヒュッテ泊まり、この日は午後に時間を残しているので軽身で池ノ平小屋・平の池まで散策
三日目は仙人温泉を通過して雲切新道を下り阿曽原温泉で宿泊
最終日は水平道を欅平まで歩きそこからトロッコ電車で宇奈月へと下山する。
かなり山深いコースであることに加えて池ノ平への寄り道を加えているので丸四日使ってしまっているが、そこを諦められるなら三日あれば縦走できるコースになる。
季節は秋の紅葉に合わせて入られることが多い(この時も紅葉狙い)がどうしてもその時期は山小屋が混む、コース自体は真夏でも勿論十分楽しめる、ただ山深い中にそこそこ危険個所があるので経験者向きのコースではあると言える、雪渓通過・仙人谷のガレ・雲切新道の急登・最後に水平歩道、いずれも時間に余裕を持たせて楽しみながら歩きたい。
個人的には全日お湯で汗を流せる(湯浴み~温泉まで色々)隠れリッチコースだったのが面白かった。
日程2014年9月25日(木)~9月29日(月)
大阪夜集合で4泊5日
area富山県・北アルプス
アクセスこの時は貸切バス(往路夜行)で室堂まで。
マイカーの場合立山駅周辺の無料駐車場利用で黒部立山アルペンルート利用。
下山は宇奈月なので要回送だが駅から駅への回送なので比較的容易い、タクシー利用で立山駅までの回送距離は64㎞程なので4人パーティーなら迷わずタクシー利用になるかと思う
1day大阪21:00→(貸切バス(夜行)・休憩、立ち寄りしつつ)→
2day→(貸切バス(夜行))→室堂バスターミナル(2,432m)8:05/8:25ー雷鳥沢分岐9:20―剱御前小屋(2,750m程)11:00―剱澤テン場(2,500m程)11:50/12:17―雪渓入り口13:00―真砂沢ロッジ14:22到着

真砂沢ロッジ泊・行動時間約6時間

3day真砂沢ロッジ7:00―鎖場ー二股出合8:25―仙人峠10:43―仙人池ヒュッテ10:58到着 【池ノ平へ散策】仙人池ヒュッテ11:30―池ノ平小屋12:17【平の池散策】/13:05―仙人池ヒュッテ13:45

仙人池ヒュッテ泊・行動時間約6時間半

4day仙人池ヒュッテ6:23―仙人温泉8:40―吊り橋―雲切新道入り口9:30―仙人谷ダム12:00/12:25―阿曽原温泉小屋13:40到着

阿曽原温泉小屋泊・行動時間約7時間

5day阿曽原温泉5:30―大太鼓8:45―岩トンネル9:20―第一鉄塔10:03―第四鉄塔10:40―欅平駅11:40/11:46→(トロッコ電車)→宇奈月駅13:10→(貸切バス)→解散場所19:00頃

行動時間約6時間

2014年9月26日晴れ
8:25室堂バスターミナル
バスターミナルは大きい、登山は建屋の屋上からスタートになる。
朝から室堂に入る場合はやはり出発時間がやや遅めになる。
室堂からも剱岳は少しだけ見える、紅葉の始まりが感じられる程度に
室堂周辺から少しだけ覗ける剱岳
室堂からの大日岳と奥大日岳
大日岳・奥大日岳
9:20雷鳥坂分岐
この年はちょうど室堂周辺の紅葉が始まるタイミングだった。
ダケカンバ・ナナカマドが紅葉を始めている雷鳥坂
紅葉が始まった雷鳥坂
10:58剱御前小屋(別山乗越)
剱岳方面も同じく紅葉が始まっている
紅葉が始まる剱岳
別山乗越付近から剱岳正面
11:50剱澤テント場
30分程昼食休憩、水分補給可能、12:17出発
12:25剱澤小屋
小屋のすぐ横を通過してハイマツ帯の中の登山道を下る
剱澤小屋周辺からは剱岳本峰より前剱が高く見える
剱澤小屋から剱岳、前剱が本峰より高く見える
紅葉する剱岳の山腹、手前に真っ赤に紅葉するナナカマド
剱岳山腹もまばらに紅葉
13:00雪渓へ下る
アイゼンを装着して雪渓へ入る、このポイントは当然年によって変わる、秋にもなればかなり踏み跡が出ているしルート整備して下さっている形跡も見られる。
雪が少ない年には剱澤通行禁止に事もあるので要情報収集。スノーブリッジ(踏み抜き落下)・落石・その他色々注意する事は多いので経験者の先導に従うように。
この日は雪が安定していたが、長次郎谷合流点付近で足に落石を受けたらしい登山者がいたり、油断は出来ないのでスムーズに通過したい。
平蔵谷と紅葉する源次郎尾根下部
源次郎尾根基部
長次郎谷、紅葉と深緑の混ざるコントラストが綺麗
長次郎谷
13:55左手の高巻き道へ
剱澤本流に強落差のある地点(滝になる)を左岸の高巻き道で下る、下りてすぐに別山沢が合流してくる。
14:22真砂沢ロッジ
石垣に囲まれた横長の山小屋
お湯浴び可だった、有り難い、水は豊富。
2014年9月27日曇り時々晴れ
7:00真砂沢ロッジ
6時朝食、出発して5分で三の沢渡渉。
真砂沢ロッジ出発前に一枚、どこの写真かさっぱり記憶に無い
小屋の前で一枚
やはりどこ方面の写真か記憶に無い
どっち方面を撮った写真かよくわからない
7:48四の沢渡渉
岩壁にペンキでルート案内あり。
8:25二俣出合い
立派な吊り橋あり。
ここから尾根を登る、左手に三の窓雪渓を眺めつつ登る事になるが、高度を上げる毎に八つ峰・三の窓尾根を越えて小窓雪渓・裏剱全景が見えてくる、そこそこ樹林帯だがポイントポイントに展望所があり、かなり景色を楽しめる。
二俣出合いのから見上げる剱岳、辛うじて山頂部のギザギザが見えている
二俣から見上げる三の窓雪渓
9:25ベンチ
展望・休憩ポイント、全体的には結構狭い目の尾根なのでこうゆうポイント以外は休みづらい。
裏剱も所々紅葉が始まっていてとても良い感じ。
仙人新道から三の窓雪渓と裏剱から八つ峰のギザギザ
三の窓雪渓
仙人新道から剱岳‐小窓‐池ノ平山の稜線を見上げる
剱岳と池ノ平山
八つ峰から剱岳、拡大
裏剱拡大
仙人新道のナナカマドと奥は小窓雪渓
小窓雪渓と紅葉
10:43仙人峠
後ほど池の平まで散策に行く予定だが、一旦仙人池ヒュッテへ向かう、木道が整備されている。
少し曇り始める中、仙人池ヒュッテ、紅葉が素晴らしい
紅葉の中の仙人池ヒュッテ
10:58仙人池ヒュッテ
一旦着陸、お昼休憩
11:30‐同仙人池ヒュッテ
軽身で池ノ平散策へ出発
12:17池ノ平小屋
やや天気が曇り気味だったので写真映えはしないが一面綺麗に紅葉していた。
平の池までも下って行って散策、木道が整備されている。
曇天の池の平小屋、やはり紅葉が素晴らしい
池ノ平小屋、天気はやや悪い
わずかに太陽が差したタイミングで平の池
平の池を見下ろす
平の池近影
平の池、稜線はどっぷりガスる
紅葉と平の池
恐らく池に紅葉が映る景色が撮りたかったと思われる写真
13:05-同池の平小屋
仙人池ヒュッテへと帰る
13:45仙人池ヒュッテ
結構混んでいたのでザック類は布団部屋へ詰め込むことに、お風呂有り、男女時間交代制
小屋のスグ端にある仙人池に裏剱が映る写真を撮る為かなり大勢の方が池の周りで粘っていた。
2014年9月28日晴れ/曇り
6:23仙人池ヒュッテ
朝食は5時合わせで並んだ、6時出発の予定だったが上記の仙人池に映る裏剱を粘って待って6:23出発、結果雲は晴れてくれました。
仙人池に映る裏剱
仙人池と裏剱
7:03渡渉点
この区間、登山道はまぁ普通だが谷底への落差が激しい谷ガレ地帯なので地味に注意力が必要、危険、注意して進む。
7:50渡渉点
結構しっかり水量ある沢の渡渉、谷ガレ地形の事もあるので悪天時はかなり厄介なコースになるように思う。
8:40仙人温泉
トイレ休憩、温泉が割と丸見えなので少し驚いた。
8:52出発、10分程で沢に下り、つり橋で対岸に渡る、登山道はしっかり、この渡ったあたりに蒸気の上がる場所が点々とあるがこの辺に天然温泉があるらしい(未確認)
9:22雲切新道入り口
尾根の突端、少し広くて平坦なエリアが有る。
9:30出発ここから下り、比較的新しく開拓された登山道、梯子・鎖場多数の急下り、それ以外の場所も急坂ばかりなので集中を切らさないように下りたい。
11:58仙人谷ダム
仙人谷ダムに出る直前に長い縦ハシゴ有り(下の廊下を歩いてくると対岸に見える長梯子)、以降は下の廊下コースに合流、ダムでお昼休憩12:25出発
12:37関電寮
電力会社敷地内のトンネルを通過(地熱を感じる)して寮の前に出る、ここからわりとキツ目の高巻き
12:55登り終わり
高巻きの登り部分終わり、暫く水平な道が続き(トンネル有り)、最後に急な下りを下れば阿曽原温泉、この日は色々あってこの辺かなりゆっくりペースです。
13:40阿曽原温泉小屋
温泉有り、打ちっぱなしのコンクリに天然御温泉がじゃばじゃばと。男女1時間交代制。温泉から小屋へと戻る登りが地味にしんどい。
ザックは荷物部屋にまとめる、夕食は(もはや名物の)カレー、旨い、食後は小屋の御主人の案内の後ビデオ放映会、この日は雲切新道にまつわる番組だった。
2014年9月29日晴れ
5:35阿曽原温泉小屋
朝弁当を食べて出発、この日のコースは真っ暗な岩トンネル通過時に絶対ヘッドランプを使うのであらかじめ用意しておく。
出発が早いのはトロッコ電車の混雑回避の為、阿曽原温泉から水平道に上がるまでは結構急登を登る、毎度毎度暗い中スタートするので気が付いたら水平道に出ているような印象。
7:40
次第に水平道らしい絶壁を削った道になっていく。
8:45大太鼓
水平道は大体どこで落ちても助からないくらいの落差が有るが、この大太鼓などの尾根巻き道は特に高度感が感じられる、頭を打たないように。
9:00150mトンネル
真っ暗なトンネル、要ヘッドランプ、足元はほぼ水たまりだが気を取られ過ぎると頭を打つ(岩で)
9:20岩トンネル
短い岩のトンネル、昔の道の残骸みたいな金具が周辺の絶壁に残っていたりするので気になる。
2014年10月撮影、黒部峡谷紅葉はまだもう少し
2014年10月撮影、黒部峡谷
2014年10月撮影、黒部峡谷、水平歩道から200m下の黒部川を見下ろして
2014年10月撮影、黒部峡谷
10:03第一鉄塔
ここから登山道沿いに鉄塔4本
10:40第四鉄塔
水平道はほぼ終わり、ここから欅平駅までそこそこ急な下りになる。
11:35欅平駅
トイレ休憩のみでさっさとトロッコ列車へ乗る11:46発便乗車
この時期はまだ空いていたが、紅葉のハイシーズン(ちょうど下の廊下シーズン)はお昼ぐらいからの時間は観光客でごった返す、人が多いだけならまだ良いがその観光客でトロッコ列車がいっぱいで数便見送らなければ列車に乗れない事があるので注意。
あとトロッコに乗ってる時間90分は大抵途中で寒くなってくる(普通の席は風吹きっさらし)ので防寒着をあらかじめ出しておくと良い。
13:10宇奈月駅
かなり賑やかな印象のある駅、駅前には観光バスがギッシリ、そんな場所。
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