弥山川遡行 双門滝・八経ヶ岳周回

弥山川コース・八経ヶ岳周回

山好き向け 健脚向き 健脚以上 岩登り 要シュラフ
 一般的に弥山川コース、双門の滝コースと呼ばれるルートで双門滝は日本の滝百選にも選ばれている、弥山川遡行とは書いているが沢登り装備で行くわけではない、厳しい渡渉点が多いので濡れるつもりで行った方が良い事は良いのだが、上級登山ルートに分類されるので荷物の軽量化を図る必要も有り装備は否応なく厳選されることになる。
 とは言いつつも今回はあえて狼平避難小屋宿泊予定でシュラフや自炊装備で挑んだ記録になる、このコースで荷物が重いのは結構こたえた、折角泊まるのだからと言うことで今回は狼平から弥山八経明星を周回して熊渡に下山している。
 弥山小屋営業時期であれば小屋泊まりも十分行動範囲内なので軽荷で挑むならそちらもお勧め、さらに日帰り(行者環トンネルor熊渡下山)も一応可能ではあるが行動時間や車デポ(トンネル下山)、道迷い(金引分岐~熊渡)等の問題があるのであまりおススメは出来ない。
 このコースは一般的に40本を超えるハシゴの連続を特に難所として取り上げられることが多いが、実はハシゴ以外にも不安定なトラバースの連続であったり、スリルのある渡渉の連続、河原の大岩登り、ルートの不明瞭さ等、問題点には枚挙に暇がない、体力は勿論必要だが総合的な登山技術が必要とされるコースになる。
 もう一つ付け加えると沢沿いコースなので過去のデータが当てにならない事が多い、思いもよらない登山道崩壊に出くわす可能性は十二分にあるので撤退ルートも含めてそれらに対応できる準備や技術を持った人にしかお勧めはしない。
日程2017年10月11日(水)~10月12日(木)
1泊2日
area奈良県・大峰山系
アクセスマイカーにて天川村・熊渡登山口へ、駐車可能スペースはあるが落石注意の自己責任ゾーン、この数年冬以外の週末は車でいっぱいになる事が多い。
1day天川村・旅館6:30→(マイカー)→熊渡登山口(680m)6:40/6:50ー白河八丁―ガマ滝7:50―一の滝9:15―仙人嵓(双門滝テラス)10:48/11:10―下り返し地点11:40―河原小屋跡手前12:52/13:15―吊り梯子―狼平(1,600m)15:07到着

狼平避難小屋泊・行動時間約8時間

2day狼平6:50―弥山小屋7:57/8:15―八経ヶ岳8:45―弥山辻―高崎横手―金引谷分岐11:10―金引橋12:47―熊渡13:17→(マイカー)→天の川温泉→橿原神宮前駅16時頃

行動時間約6時間

2017年10月11日晴れ
6:50熊渡
橋を渡って鎖(車両進入禁止)を越えてスタート、暫くは林道歩き、傾斜は強め、鎖を越えた場所に弥山川コースのイラスト(概念図?)がある。
一応冒頭で注意書きを入れておくと右岸左岸の記述はそれぞれ上流側から下流を見ての方向、遡行しながらの単純な左右と左岸右岸は逆になる。
7:20林道分岐
弥山川コースへの分岐地点、下るとすぐに林道が崩壊しているが登山道としては問題無い、ちなみにまっすぐ上がるとわりとすぐに金引橋があり林道終点になる。
この日は妙に温度が上がり、空は晴れていたが地上付近には濃霧が発生していた。
朝もやに朝日の差し込む林道分岐点
林道分岐点、ここから河原へと下る
7:30白河八丁
登山道から広い河原へと降りる、伏流となっているので余程の雨の後でない限りこのあたりに水流は出てこない。
それはそうと河原周辺の岩の結露が激しく良く滑る日だった。
ここからは河原歩きで後のガマ滝にぶつかるまで遡行するだけだが、途中の端の樹林帯には踏み跡もあり歩きやすい場所もあるのでそちらを選択しても良い、マーキング(テープやペンキ)もそこそこある。
渡渉ポイント有り、直前の天候により渡渉回数が変わる。
朝露で濡れる河原、伏流で流れは見えない
白河八丁、朝露でかなり濡れていた
7:50
8:05
ガマ滝
弥山川が滝にぶち当たる、右岸上に鉄橋がみえるのでルートはそちらに続くがそこに登るまでが微妙に崩落しているので歩きやすいルートを選ぶよう。
ガマ滝から上部はしばらく堤防や滝の連続で川沿いは進めない、鉄橋・梯子の混ざる高巻き道へと変わるのだが落石や崩落で結構荒れている、他にも谷筋は滑る鎖場があったり高度感のある細いトラバース道あったりと序盤から細かく登山技術が試される。
ガマ滝
ガマ滝、写真左上に移っているのは崩落して使われていない橋
8:25堀新道
尾根越えのつづら折れ登り道に「堀新道」との看板、上記にもある落石等の登山道崩壊の為このあたりは大きくルートを作り替えた模様、まだしばらく荒れた高巻きは続く。
8:45河原へ
一旦高巻きから河原へと戻ってくる、少しだけ穏やかな河原エリア。
流れを見上げる(?)とこれから登るコースが見える。
8:50渡渉地点
左岸への渡渉地点、対岸に道標やマーキングテープがあり川の流れが大岩の連続する小滝に変わる、運が良ければ少し下流側で(比較的易しい)渡渉点が発生していることもあるがあまり当てにならない、無い場合スリルの有る岩跳びを強いられることになる、この日も跳んだ。
渡渉後は少し進めば左岸沿いの岩場歩きとなる、高度感は無いが落ちれば骨折ぐらい出来る高さの岩越えの連続なので岩場慣れが重要になってくる、所々岩壁に鉄杭が打ち込まれていたりするがルートは経験で探る事になる、左岸沿いに進めば鉄の橋が見えてくるので目指す。
結構厄介な渡渉点
渡渉後に振り返った写真、縮尺がわからないので厄介さが伝わらないとは思うが
大岩歩きゾーンの始まり
登山ルート、大岩を越えて跳んで進む、手前に少し赤ペンキマークが写る
9:05ヤセ尾根へ
鉄橋(普通渡らない、取り付きが高い)が出てくれば大岩越えは一旦終了、ここからは鉄のハシゴでヤセ尾根に取りつく、後の一の滝以降のハシゴより世代が古く一言で言うとボロめのハシゴ、今度は高度感が出てくる。
途中少しだけ登山道が分かりにくい場所がある(迷い踏み跡がある)、正しい登山道はそれほど危険ではないので少し「怖いかな?」と感じるトラバースが有る場合一旦落ち着いてルートを探すようにすると良い。
9:15
9:30
一の滝
かなり立派な鉄の吊り橋のかかる2段滝。
この直前のヤセ尾根越えは右巻きに安全なルートがある、見るからに危険そうな左巻きへつりへの迷い踏み跡があるがそっちは間違い、加えて最後の下りハシゴ(橋?)は微妙にバランス注意。
鉄の吊り橋を渡って休憩、二人組に追い抜かされた。
橋の袂が少し広く妙な踏み跡があるがすぐにハシゴに取り付くのが正解、以降このコース名物のハシゴの連続が始まる、ルートはほとんど迷わないが間違えれば間違いなく危険地帯に突っ込むヤセ尾根急登、綺麗なハシゴが正解ルートと考えれば良いのだがガレ場のつづら折れ道なども間に挟まる。
一の滝と鉄の吊り橋
どうやって資材を上げたのか来る度謎の思う吊り橋
9:55木の根のヤセ尾根
蟻の戸渡と個人的に呼んでいるポイント、ヤセ尾根に根っ子が張り付いている。
一の滝からここまでで大体ハシゴ13本程(大雑把)登ることになる、中には10m近い長いものや少し斜めに設置されているものと色々。
途中二の滝、三の滝テラスがあるがわざわざ滝を見に下りて行ったことはないので厳密にはよくわからない。
10:20絶景の鎖場
高度感のある絶景の岩場、鎖場となる、昔は邪魔な場所に枯れ倒木があってザックに引っかっていたのを覚えているがこの日にはもう無くなっていた。
先程の蟻の戸渡(仮)からさらに9本程ハシゴを通過、途中は土道のルンゼもあったり。
この鎖場も上下をハシゴで挟まれており引き続きハシゴ登りが再開するがもう仙人嵓テラスは近い、小ピークにまで登れば少し安全になる。
歩いてきた川筋を遥か下方に見下ろす岩場
ハシゴから岩場に出ると絶壁の上
2014年5月撮影、絶景の鎖場を通過する登山者
2014年5月撮影、鎖が無いと怖さ倍増かも?邪魔そうな倒木落ちた模様
10:48
11:10
仙人嵓テラス
双門の滝展望所、仙人嵓とは双門滝の前にある大岩壁の事。
小ピークを2つ、長い目の下りハシゴを下りた場所に広いコルがあり仙人嵓のテラスに繋がる。
お昼休憩、まだまだ登りは続くのでしっかり休憩しておくのがお勧め。
仙人蔵テラスから双門滝
長すぎて全景を写すと細くなっちゃう双門の滝
沢トラバース
変わらずハシゴが連続するが2カ所ほど小沢(沢地形)のトラバースを挟む、やや浸食崩壊気味でハシゴに取り付くのが大変。
11:22レリーフ
ルンゼを詰めて展望の良い尾根筋に出た地点の絶景を見下ろす岩場にレリーフがある、ルートと反対側(崖の先端側)へ2m程外れるので気付かずに通り過ぎる人もいるかも。
今回は色々あって省略したがこのレリーフのやや上部に双門岩への分岐がある、迷い込み防止の為かはっきりした目印は誰も付けていない、双門の岩への往復は30分程、安定したルートがあるわけではないので知っている人でないと辿りつけないかも?、ルート詳細は伏せる。
双門岩、サイズ比較のものが無いと縮尺がわからない駄目な写真
2014年5月撮影、今回は行ってない双門岩
11:30鎖場終わりの大木
長めの鎖場の終わりに大木の根っ子が立ちふさがる、越えれられるレベルの段差だが左から巻けば普通に歩いて越えられるので無理をする必要は無い、この手前には鎖場や涸れ沢、廃道ハシゴ分岐など色々、廃道ハシゴは一応分岐に見えなくも無いので注意。
11:40
11:50
下り返し地点
補助鎖が(なぜか)立てられている土道の急登を登りきると尾根が開ける、右手にはかなりしっかりした下り階段と鉄橋がある、ここが下り返し地点、展望が開けている。
ここから弥山川の河原へ向けて下っていくのだが、この道も決して安全ではなく鎖場、岩場、ハシゴ、笹道、沢トラバースと難路下りとなる、下りきった先も結局また登りになるので体力的にもまだ先は長い。
下りの途中で結構立派な滝が見えたらそれは三鈷滝。
折り返し地点で良い色づきになっていた紅葉
折り返し地点の紅葉は程よい感じでした
12:17
12:27
河原Ⅰ
一旦河原に下りる、「こんだけ登って来たのになぜこんな穏やかな河原が?」となるくらい川幅広く水量豊富で穏やかな場所、休憩適地。
ここから道の危険度は多少マシになるが高巻きの繰り返しで体力を削られる、いっそ沢登り装備で沢遡行出来ないものかと考えたことはあるが結構細かく滝で高度を上げるので時間切れのリスクがありチャレンジは出来ていない。
また高巻き道へ入る。
12:43河原Ⅱ
また一旦河原に下りるが、すぐ高巻き道に戻る。
ここまでの高巻き道は鉄橋が設置されていてほどほどに歩きやすい。
一応解説しておくとこのコースに出てくる鉄橋はハシゴを横に設置したものがほとんどなので足のすき間はかなり広く微妙に緊張感がある(踏み抜いたら結構痛い思いをすると思われる)。
あと過去に遡って探してみたが梯子の写真を何故か一枚も撮ってなかったので、この鉄橋(横ハシゴ)の写真をここで載せておく、このコースで高さを稼ぐ為に登りまくることになるハシゴは同じ形状を縦に設置したものだと思ってもらえれば良い。
かなり頑丈そうな鉄梯子、まだまだ新しい
飽きるほど見ることになるハシゴ、縦架けだったり横架けだったり
12:52
13:15
河原Ⅲ
高巻きからまた河原へ降りてくる、河原小屋跡地の少し手前になりここからは河原歩きの割合が増え、ルートファインドと渡渉が難関となってくる。
この地点にある「弥山→」と書かれた看板に「対岸に川合へのエスケープルート有り」とマジックで書かれてある、数年前には対岸にテープがあったのも確認できた、この先は悪天に会うと恐ろしい事になるので退避路の一つとして頭に置いておいた方が良い。
妙に長い休憩をしているのは先行の二人組に追いついたが追い越したくなかったので時間を潰していた為だが、結局その先行組はより異常に長休憩されてたのでやむなく追い越すことになった…
道標看板にエスケープルートのちょい書き有り
貴重なエスケープルートだが、この場で始めて知ってアタックするのはどうかとは思う
13:17河原小屋跡地
小屋は数年前の土砂崩れ(対岸側の土砂崩れが弥山川を塞ぐくらいに崩落している)で跡形もない、辛うじて石垣?の一部と土手が残っている、ルートは土手上が歩きやすい、あとこの少し手前で右岸へつり有り。
13:22右岸の小沢
大崩落地を巻くように右岸の小沢へ、水量があり簡単な渡渉有り、水分補給適地。
崩落地は歩けそうにないのでこの小沢から本流へ斜めに突っ切る形で高巻きする、踏み跡は薄いが高巻きの程よい場所にマーキングテープ、下りにさしかかると踏み跡が明瞭になる、河原が落ち着いている場所で適当に降りる。
通過後に大崩落地を振り返って
通過後に振り返った大崩落地、この崩落の際に対岸にあった河原小屋が破壊されたと予想される
左岸高巻き
上記地点で河原に降りてからよさそうな場所で左岸に渡渉し、少し歩けばそれ以上河原歩き出来そうにないゴルジュにぶち当たるので左岸を探すとハシゴが見える、実はその50m程手前から鎖場があるが余程の増水時以外は無視して河原を歩いた方が良い。
んで、ここからは一々説明できないくらい細かく高巻きと渡渉を繰り返す、ケルンやらマーキングテープを程々に参考にしつつ進む、高巻きには河原の大岩をゴリゴリ越えるものもあるし、渡渉には結構スリリングなものも多い、細かい登山力(?)を試される。
ただ深い目の高巻きにはハシゴが設置されていたり踏み跡がしっかりついていたり(結構登山者は入っている模様)なので、高巻き中にあまり踏み跡が薄い場合は一旦立ち止まった方がよいかも。
河原歩き区間は穏やかな流れを見ながら少しづつ高度を上げる
河原歩き中は穏やかな流れの横を歩く、小滝の連続になると高巻きに入る
13:39白看板(弥山)
弥山と書かれた白看板とその矢印の向いている方向で右上に上がりそうになるが、よく探すと対岸(右岸)にハシゴが見える、なので渡渉するのが正解。
なんか毎回忘れて首をかしげる地点。
13:47やや長い高巻き
鉄橋(ハシゴね)が5本くらいあるやや長めの高巻き、この後の河原歩きは地形を見つつ数回渡渉する。
河原脇の紅葉は3分から5分と言ったところ
穏やかな河原歩きだが水量はまんべんなくあるので楽な渡渉は少ない
14:05明るい高巻き
右岸に渡渉して古い崩落跡みたいな地形を高巻きで取り付く、近づけば踏み跡はしっかりで登ったあとは鉄橋もある。
14:20
14:26
二俣
右股を進む(登る)ので左岸に渡る、よく見ると岩に鉄杭足場が打ち込んであるのでその辺から進む、ここから沢沿いに岩ゴロ地形の中高度を上げて行く、鎖場も有り。
ルートマーキングテープも複数あるが、このあたり水流・水量により結構ルートは変わりそうなので(鎖・杭場以外ね)自分で判断できる能力は必要、ガンガン登る、やはり落ちると骨折くらいは軽くできる大岩渡りが続く。
14:35吊りハシゴ
弥山川コース名物の鉄の吊り梯子
吊りハシゴは岩との隙間が少なく足を深くかけられないので注意、ハシゴ抜けた場所の岩は右巻きを安全に登れる、、登った場所が下記の空中回廊。
鉄の吊り梯子、足元はかなり悪いので落ちるとどこか折れた上で流れに落ちる
吊りハシゴ、手前には杭もありどちらでも行けるが、高度感があるので安定している方で
14:46空中回廊
誰が名付けたのか知らないが空中回廊、垂直な岩壁の7mくらいの高さに足場として撃ち込まれた杭の上を通過する危険地帯、長さは10mくらい、通過中掴むための鎖も設置されている。
空中回廊を過ぎて細い登山道を抜けた先にある渡渉点も厄介、着地は丸い大岩、幅は歩幅だが落ちると小滝にのみ込まれるので無駄にスリルがある、このコース最後のスリル。
2014年4月撮影、空中回廊から眺める最後の滝、かなり水量が多い状態
2014年4月撮影、空中回廊の正面にある滝
河原歩き
最後は凄くおだやかな河原歩き、一応渡渉もあるが普通の渡渉、最後は左岸に登る(高巻きと言うほどでは無い)、登ったらすぐに吊り橋が見えてくる。
15:07狼平避難小屋
吊り橋を渡って狼平、ここは本当に凄く良い場所で、始めてきたときは奈良県にこんな場所があるのか!と感動したぐらい。
避難小屋はログハウス調の2階建て(ハシゴで登る)、すぐ横を流れる弥山川で水を取るが気になる人は煮沸すると良い。
結局この日の宿泊者は自分達も含めて2組、のんびり夕食にしてさっさと寝た。
狼平
狼平はとても良い場所
2017年10月12日晴れ/曇り
6:50狼平
5時頃起床でのんびり準備、しばらくは穏やかな木階段で弥山へとの高度を上げる、途中に鹿除けネットをくぐるゲート(テキサスゲート)有り。
昨日に引き続き妙に温度の高い日で弥山川には霧が溜まり上空は張れていた、歩いている内に朝霧を抜けてすっきりとした晴天に。
木道が終わってからの登山道も歩きやすい普通の登山道、大黒岩、立ち枯れの樹林帯、丘状の地形を越えて弥山をトラバースする登り道へと入る。
朝もやの中の樹林歩き
しばらくはこのような登り道(木階段整備)
靄を抜ければ快晴
木階段が終わっても歩きやすい登り道が続く
7:57
8:15
弥山小屋
弥山へは往復5分、山頂・小屋・展望所(八方覗き)と色々広くて穏やかな山頂となる。
小屋は開いていた、八経ヶ岳方面へと下り、登り返す、また途中に鹿ネット有り、今度は開けて通過後自分で閉める必要のあるタイプ。
八経ヶ岳、青空と地上にたまるモヤ
快晴の八経ヶ岳
弥山小屋前の分岐
弥山は丸い、分岐は多いので適当に歩きださないよう
8:45
8:55
八経ヶ岳
別名八剣山とも、山頂部直前はすこしごつごつした岩場歩きの登りになる、山頂南側は穏やかな道になる、立ち枯れの木のおかげで展望とてもよろし。
八経ヶ岳山頂部
八経ヶ岳山頂部
八経ヶ岳周辺から見る弥山
弥山を振り返って
9:10弥山辻
世界遺産大峰奥駆道に設置されている立派な道標がある分岐地点、明星ヶ岳の少し手前位置にある分岐、明星ヶ岳山頂への登山道はない(一応)。
ここから北西方面の尾根の穏やかな道(レンゲ道)を下る。
弥山辻周辺、トウヒ林で足元はシダ類
このあたりからはこんな感じのトウヒ林に
9:53日裏山
登り道に変わるとでっかい看板がある小ピークに出る、休憩適地、看板の内容はトウヒとシラビソの説明。
この辺からは天候が下り坂に。
10:18高崎横手
この周辺は結構鬱蒼とした樹林帯、尾根にでるとまた広々とした道に変わる。
すぐに頂仙岳の巻き道へと入る、頂仙岳も一応登山道が無い事になっているが直登ルートの取り付きにテープ有り。
この巻き道は所々ガレていてやや危険な場所あり。
秋の深まりを見せる頂仙岳付近
頂仙岳を巻いているあたり
天候は下り坂で霧が入り込んでくる紅葉風景
天候は下り坂に
10:40ナベの耳
頂仙岳の巻きが終わって尾根に戻ってくる、また広々とした尾根道に戻りしばらくは歩きやすい登山道で丘のような緩いピークを西に東にと巻いた後に急登のトラバース道へとまた変わっていく。
11:10
11:25
金引谷分岐
今回の下山ルートでの肝になる分岐地点、一応看板があるが一度倒れたものを何とか石で固定しているだけ、地点としては上記の急登が終わった後の穏やかな尾根広場だがこれはなかなか説明しにくい、通り過ぎると栃尾辻くらいまで行き過ぎてしまうかも。
尾根下りも尾根自体は北向きだがこの分岐からはややトラバース気味に入るのでしばらくは北北東の方角に向かう、通る人は皆ここはヤバイ迷うと感じるようでマーキングテープがやたら巻かれてはいるが踏み跡は薄い、トラバースが終わるとつづら折れの下り道、足元はずるずる滑るがそのあたりくらいで北向き尾根にしっかり乗っていてそれより東は絶壁にかわるので間違えにくい。
金引分岐、急登をすぎた後の丸く広い尾根
金引橋への分岐点、急登の後にやたら広い尾根に出てくる
分岐点から金引橋へのルートを見る、がどこがルートかよくわからない
下ってくると少し鋭角気味に角度をとる事になる、左手の看板はぐらぐら
急下り
一つ東に迷い尾根あり、ナメリ谷沿いに下る
11:38大株の小ピーク
大株が岩に張り付く小ピーク、が三つほど続く。
途中までは東側が絶壁に近い急登だが東側に一つ尾根が分岐した(迷い込む心配は無さそうな形状の尾根)後は普通の谷になる。
11:46巻き道へ
尾根直登にはトラロープが張られており下り右側方向に巻き道がある、つづら折れ道、途中に大倒木あり。
この後も一度尾根に戻り再度巻き道へ、この辺は尾根をまっすぐ下っても特に問題はないが巻き道の方が歩きやすい。
12:10
12:25
十辺坂分岐
尾根上の少し広い場所、足元の岩にチョークで十辺坂と書かれている、ここからは西側のつづら折れ道へと下る。
尾根合流
巻き道→尾根、と蛇行して最後は金引き橋へと下っていく、尾根の最後は藪なのでもし下り道をゴリゴリ直下降してきていたとしても間違うことはないか、な?
12:47金引橋
林道に出る、出てすぐの谷が金引谷で架かる橋が金引橋、少し下ると昨日弥山川へと下った分岐に戻ってくる。
鬱蒼とした雰囲気の金引橋
金引橋、下ればすぐに前日通過した林道分岐に出る
13:17熊渡
無事下山、昨日とは違う車が2台駐車している。
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