冬の稲村ヶ岳

母公堂―法力峠―山上辻―稲村ヶ岳

冬の稲村ヶ岳

山好き向け 健脚向き 冬山装備
大峰山系の冬は結構雪が積もる、奈良県の天気予報が晴れの日でも大峰山系(大台山系も)だけはどんより雪雲に覆われている日がかなりあり、紀伊半島には貴重な雪山を作り出してくれている。
ただ、この年(この日)は異様な暖冬でかなり雪が少なくなっておりほぼ夏山タイムで登山できてしまっていて少しつまらない、例年で言うと12月下旬くらいの積雪がこのくらいになる。稲村ヶ岳は自宅から近いという個人的な理由も有り冬場はよく登りにいくが、1月中旬~3月上旬は大抵ラッセルで時間切れになるのでトレースの有る無しで相当にタイムが変わる、雪山気分を味わいたいなら低気圧が過ぎた後の晴れた日の平日が最もラッセルを堪能できると思われる。
日程2016年2月4日(木)
日帰り
area奈良県・大峰山脈
アクセスマイカーで母子堂前駐車場まで(有料)
冬季は積雪、凍結に注意、大峰山の麓は周辺と比べてかなり寒いので。
1day自宅7:00出発→(マイカー)→母公堂(889m)7:28/8:00―五代松洞分岐8:15―法力峠ーお地蔵さん10:07―山上辻10:23/10:33―大日のキレット11:00―稲村ヶ岳(1,726m)11:22/11:37―大日キレット11:50―大日岳(1,689m)12:00―山上辻12:25/12:33―法力峠13:45―母公堂14:30下山→自宅

行動時間約6時間半

2016年2月4日晴れ
8:00母公堂
登山口、平日なのに駐車場は既にいっぱい、駐車場所を探して少し時間を使う、積雪は車道脇で10㎝程度(洞川に上がってくるまでは積雪無し)、母公堂にはトイレ有り
母公堂の公衆トイレ
母公堂の公衆トイレ、改築されてまだ新しく綺麗
8:15五代松鍾乳洞分岐
登山道のみ(登山者によって)雪が踏み固められていて残っており滑る、登山道以外はほぼ雪無し。あまり滑るようならさっさとアイゼンを着けるのが良い。登山道それ自体は全体を通してよく踏まれているすごく歩きやすい道。
8:40洞川集落展望所
目印ポイント、このあたりは植林地帯が多いがこの地点は樹木が開けていて洞川の家並みが見下ろせる。
8:57法力峠
観音峰との分岐地点、とても良く風が通るので寒い、このあたりから植林地帯と雑木林が混ざり始める、積雪も目立ち始める。
9:30マンモスの木
目印ポイント、登りだとわかりやすいマンモスの形だが下りだと大抵見逃す(歩くペースも早いので)、少し手前に良く凍った小沢を通過するのでちょっと注意。
マンモスの木
マンモスの木
9:50鉄橋
橋を越えてすぐ斜度のあるトラバースに入る、以降ゆるい沢のトラバースが増える、雪の状態によって割と怖い(落ちても数m止まる)、この日は雪が少なかったのでそれほどでもない、雪が多い年で他の登山者のトレースが無い時は雪の壁をトラバースし続けることになる。
10:07お地蔵さん
お地蔵さんが見えるくらいの積雪ならまぁ安全、すぐにトラバースの鎖場へ、上記と同じく雪の壁になってしまっている事が多い、そうなってる時はもちろん鎖は完全に埋まっている。
あんまり雪が多い時は(多分ラッセルでかなり消耗していると思うが。)この周辺の丸尾根のどれかで稜線に上がってしまった方が早く進める、無理して夏道沿い(多分見えないが)に進むと結構高度感が出てくるので流石に危険。
少しわかりにくい鎖場写真、一応岩場
わかりにくいが鎖場、
少し急な鎖場
このくらいの鎖場が雪で埋まり出すと少し危険度も上がってくる
10:23山上辻
稲村小屋、既に先客が稲村小屋玄関横の雪よけスペースを占領していたので寒風を浴びながら10分小休止、ここまでくるとさすがに積雪はしっかり(それでも例年よりはずっと少ないが)雪質は固く足が雪に沈まないくらいなので歩きやすい、登山者は他にちらほら。
一応のタイムリミットで14時までにはここから下山開始すると決めているが、そこまで時間がかかっているときは大抵12時そこそこで山頂アタックする気力が尽きていてこの辺で少し遊んでから下山する事になる(過去4敗)
山上辻から先の雑木林帯、雪が少なく笹が出ている
山上辻から先は雑木林の丸尾根になる、雪が少ないので笹が見えている
10:55大日岳手前
大日岳のトラバース道に入る前にアイゼン装着、よく人が落ちてたり、小雪崩が起こったりするこのコースの核心(?)部だがこの日は特に危なくも無く。
11:00大日のキレット
稲村ヶ岳、大日山の分岐、コルの西面は断崖絶壁なので積雪時は近づかないように、ここから尾根沿いに(冬道)稲村ヶ岳へ登る。
大日のコル、積雪はそこそこ
大日のコル、写真右方向は絶壁
稲村ヶ岳への冬道、晴天
稲村ヶ岳への冬道
11:22稲村ヶ岳山頂
山頂部には鉄骨で組まれた展望台が有る、雪が少ないため冬道がとても歩きにくい、標高1,500m以上は霧氷が綺麗についている、快晴展望もよろし。かなり暖かいので15分程休憩して下山へ。
山頂部周辺の霧氷、いくら暖冬でも標高1,700m付近であればこのくらいの霧氷
山頂部周辺はこのくらいの霧氷がつく
冬道から見る山頂展望台の鉄骨とそれを囲む樹氷
冬道から見る山頂展望台(中央)
山頂展望台、稲村ヶ岳の看板と標高看板、後は晴天
山頂展望台はこんな感じ
周辺景色、霧氷がついているのは1,600m以上の稜線部のみ
少し標高が下がれば霧氷はつかず緑色に戻る
11:50大日キレット(2回目)
ここから大日山へ寄り道、トレースがあったのででそれほど苦労も危険も無く、鉄梯子、木梯子と狭い登山道で登るので積雪時は相当危険。
12:00大日山
サクッと登ってさっさと下る、アイゼン引っかけのみ気を付けて。
大日山山頂部のお社
大日山山頂部、ここへの登山道は夏でもやや危険
12:10大日キレット(3回目)
12:25山上辻
5人くらい登山者が休憩してた。その後2組ほど登山者と行違う。
山上辻周辺、小動物の足跡
山上辻周辺、何の足跡かはわからない
12:45お地蔵さん
13:20鉄橋
雪が少ない時はいつもこの鉄橋基準でアイゼン外す。
13:45法力峠
14:20五代松洞分岐
14:30母公堂
下山、かなり雪が少なくほぼ夏道タイム、例年のこの時期はこのタイムでは行けない。
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